緑の魔法使いU
[捜査係の仕事](1/6)

昼休み。
この間のように私たちは選択教室で昼食を食べていた。
「このあとなんの授業だっけ?」
「私は属性魔法です」
「ってことは射撃かぁ…」
エリオルさんは机に伏せた。
「嫌いなんですか?」
「得意ではないね…」
軽くため息をついた時
―バンッ!!!!
「!?」
思いっきりドアを開ける音がした。
そこに立っていたのは見たことのない女の子だった。
服装で武器使いであることが伺える。
「やっと見つけた…」
彼女は息も絶え絶えにそう言った。
「どうした?ロゼ」
エリオルさんの一言に彼女は怒りの表情を浮かべた。
「“どうした?”じゃありません!!」
―バンッ!!!
今度は机を叩く音が鳴り響く。
「週の始めの昼休みは毎週会議があるのをご存知でしょう!?」
「あぁ〜。そんなのもあったような…」
「いい加減真面目に出席して下さい!!ライル様もですよ!!」
ライルはまるで人事のようにすましていた。
「でもあと10分で授業始まるよ」
「分かってます!放課後は絶対出席して下さいね!!」
そう言い捨てて彼女は去っていった。
「気が向いたらね〜」
エリオルさんはいなくなったのを確認してから呟いた。
「彼女はいったい…」

私は何がなんだかわからなかった。
分かったのはライルとエリオルさんが会議をサボったと言うことだけだった。
「捜査係のロゼだよ」
「捜査係?」
「簡単に言えば俺たちみたいに優秀で不真面目な人にちゃんと会議に出席させる係」
不真面目って自覚してるんだ…。
なんだか彼女が可哀想になってきた。
「でも捜査って…」
「出たくなかったら逃げるでしょ?それを捜査して捕まえるの」
「なるほど…なんでそんなに会議が嫌なんですか?」
「この学校は生徒会がないんだよ。だから生徒会長いないでしょ?」
そういえばライルが首席って理由で朝礼であいさつしてたな…。
「会議には優秀な奴らしか出席しないんだ。そのメンバーが生徒会のかわりになるわけ」
っていうことはライルはこの学校の生徒会長でエリオルさんは生徒会のメンバー的な存在ってことか…。
確かに会議は面倒くさいかも…。
「でも彼女が可哀想なんで放課後は出席してあげて下さいね。ライルも」
ライルは一瞬嫌そうな顔をした。
生徒会長がいない会議なんてだめでしょ…。
「えぇ〜〜」
「さっ、そろそろ行きましょうか」
私はエリオルさんのブーイングを無視して立ち上がった。

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