緑の魔法使いU
[都市と姉と](8/8)

「今日はありがとうございました」
そろそろ見回りに行かないといけないため、私とライルは玄関に向かっていた。
「いつでも来てね」
「また明日ね〜」
アドリード姉弟に見送られて私たちは街を歩き出した。
「ユノさんとどこに行ったんだ?」
「いろいろ行ったよ。靴とか服とか見たんだけど…あの店とか」
そう言って見て回った店のうちの一件を指差した。
もらったブレスレットが街灯に反射してきらりと光る。
「ルリ、そのブレスレットどうしたんだ?」
「あぁ…ユノさんがつき合ってくれたお礼にってくれたの」
「へぇ…いいじゃないか。似合ってる」
「ほ、本当!?」
ライルに言われた瞬間顔が熱くなった。
「嘘は言わない」
「あ、ありがとう…」
なんだか恥ずかしくなってきた。
「わ、私帰るねっ!また明日!!」
そう言って魔法陣を描いた紙を取り出し、急いで家に帰った。
「なんか変なこと言ったか…?」

―――――――――――

「姉さん、次はいつ行くの?」
「ん〜…3日くらい家にいようかしら」
「次はどこに?」
「カルティエにでも行こうかと…」
「カルティエなんて何十回も行ってるじゃん」
「近くに行ってみたい町があるのよ」
「ふ〜ん……」

―――――――――――

翌日。
今日は珍しくいつも起きる時間よりも遅かった。
昨日たくさん歩いたからなぁ。
てきぱきと準備をして外へ出た。
「おはよう、ハク。今日は時間がないからもう行くね」
そう言って魔法陣に乗り、学校へ向かった。
「おはよう」
「おはよう、ルリちゃん」
校門でライルとエリオルさんが待っていてくれた。
「おはようございます」
「じゃぁ行こうか」
私たちは教室に向かった。
実技学校に通うようになってからまだ2日目。
相変わらず大きなヒソヒソ話があちこちから聞こえてくる。
「あれ?ルリちゃんブレスレットなんてしてた?」
「昨日ユノさんから頂いて…」
「姉さんにこんなセンスがあったのか…似合ってるよ」
「ありがとうございます」
いったい普段はどんなセンスなのだろうか。
………あれ?
エリオルさんに言われてもライルの時のように熱くならない…。
「ユノさんまた旅に出ちゃうんですか?」
「そうみたい。また一緒に遊びたいって言ってたよ」
「私もです。帰ってきたら教えて下さいね」
「もちろん」
私たちは昨日の話をしながら教室にたどり着いた。

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