緑の魔法使いU
[魔導書](1/7)

「大丈夫か?」
「あ……ライル…」
目が覚めると、そこにはライルがいた。
夢だったのか…。
それでもいいからもっといろんな話したかったな。
「こんな時間にどうしたの?」
窓から外を見ると、まだ夜は明けきっていなかった。
「それはこっちのセリフだ。何の夢見てたの?」
私はゆっくりと体を起こした。
「セゼーヌさんに会った…」
「はっ?」
「魔導書はシルワヌス様が管理してるって」
「シルワヌス…って誰?」
「この森の神様とか言ってた」
「だとすると神が祭ってある場所か…。知ってるのか?」
「行ったことあるらしいんだけど…分からない。ハクが覚えるだろうって」
「だったら割と早く見つかりそうだな」
「うん。で、ライルはこんな時間にどうしたの?」
只今午前4時。
何か無きゃこんな時間に下に降りて来ないだろう。
「別に…。ルリより早く起きてみようと思ったら早すぎただけだ」
「えっ……?」
私は思わずライルをじっとみた。
「…何?」
「いや…ライルがそういうことするなんて意外だったから」
エリオルさんなら対抗意識を燃やしそうだが…。
「ぷっ…」
私は思わず笑ってしまった。
「そんなに可笑しいか?」
「ちょっとね」
「もう起きるなら手伝うけど?」
「本当?じゃぁお願いしようかな」
そう言って私は布団から出た。
「何をするんだ?」
「お弁当作るの。今日は3人分だからたくさん作らないとね」
そう言いながら腕まくりをして軽く髪を結んだ。
サンドイッチを作るべく、野菜を取り出す。
「俺は何をすれば?」
「今から野菜切るから適当にパンに挟んで」
パンはマリさんに余った物をたくさんもらったから買わなくて済んだ。
ザクザクと野菜を切り、卵を焼く。
「こんな感じでいいのか?」
覗くとなんか凄いことに…。
料理に関することはライルに説明しないとだめか…。
変なところで不器用なんだなぁ…。
1枚パンを手に取り、お手本を見せる。
「こんな感じ。出来そう?」
「やってみせるさ。」
「よろしくね。」
一生懸命パンに向かうライルがなんだか可愛らしくて思わず笑みがこぼれた。
私は台所に向き直り、早々に具材を作り終えた。
「手伝うよ」
「あぁ…なかなか難しいな」
「そうかな…?」
私はテキパキと具材を挟んでサンドイッチを完成させた。
「ライル、エリオルさん起こしてきてくれる?」
「了解」
私はライルが上に向かったのを確認して外に出た。
「おはよう、いい天気ね。ハクあのね、お願いがあるの……」

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