緑の魔法使いT
[緑の属性](1/5)

私はいつもと同じ時間に目を覚ました。
2人はまだ寝ていて先生は机に伏せて寝ている。
私はベッドから降り、魔法で先生を浮かせてベッドに寝かせた。
朝食を作るべく2人がマリさんからもらってきた野菜と冷蔵庫の中身を少し拝借してコンロに立つ。
冷蔵庫にはいろんな食材が取り揃えてあった。
先生絶対ここで生活してる…。
「…朝…?」
朝食を作り終えたところでライルさんが起きた。
「おはようございます」
「おはよう…。もう大丈夫なのか?」
「えぇ。ご迷惑をおかけしました」
「別に気にしなくていい」
さすがにここまで迷惑かければ気にするよ…。
「朝食を作ったんです。エリオルさんを起こしてくれませんか?先生はまだ寝かせておいてあげて下さい」
「あぁ」
ライルさんはエリオルさんの頬をバシバシと叩いて起こす。
痛そう…。
「うっ…ライル…おはよ〜………あと5分」
そう言って布団にもぐった瞬間ライルさんが思いっきりエリオルさんを殴った。
前にもこんな光景一回見たような…。
「いってぇっ!!何すんだよ…」
エリオルさんは涙目でライルさんを睨む。
「目が覚めただろ。朝飯作ってくれてるぞ」
「!!ルリちゃん!!もう大丈夫なの?」
「はい。おかげ様で。ありがとうございました」
「よかった〜」
エリオルさんは眠気はなくなったのかベッドから飛び降りて朝食が並べてあるテーブルのイスに腰掛ける。
今日でこうやって食べるのも最後なんだ…。
私は最後の一時を噛みしめるように朝食を食べた。
朝食を食べ終えて片づけをした後、私は先生を起こすためにベッドへ向かった。
私が夜中に起きた時もまだ起きていたからあまり寝ていないだろうが…。
ご飯も食べて欲しいしぎりぎりに起こすよりはいいだろう。
「先生、起きて下さい。そろそろ起きないと職員会議に遅れちゃいますよ!」
そう言いながら軽く先生を揺する。
「ん゛〜……」
少し顔を覗き込むと、先生はバチッと目を見開いた。
私は思わず一歩後ろに後ずさる。
その後すぐに先生の目は虚ろな目になり、ゆっくりと私の顔に手を伸ばしてきた。
「先生…?」
「……レイ…」
「はっ?………きゃぁっ!!」
「ルリちゃん!?」
突然頭を引き寄せられ、私は先生に抱きしめられた形になる。
レイって確か……。
「離れろっ!!この変態保健医!!」
「いつも起こしてくれてありがとな…」
エリオルさんの呼びかけに反応はなく、私は頭を撫でられた。
やっぱり勘違いしてるっ!!
「先生よく見て下さい!!私はルリですっ!!」
そう言うと先生は手を離し、じっと私を見た。
「ルリ…何やってんだ?顔赤いぞ?」
「それはこっちのセリフですっ!!」
やっと目を覚ましたようだ。
心臓に悪い…。
私は急いで先生から離れた。

- 43 -
前n[*][#]次n

/57 n

⇒しおり挿入

⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ook


■□■←戻る■□■