シンメトリー
[正反対のふたり](23/23)

ヴレドはこの瞬間だけシャルロットを嫌っていたことを忘れていた

ヴレドの思いもよらぬ言葉にシャルロットは動揺する

こんな奴と一緒に街を歩くなんて冗談ではない

頭をフル回転させてシャルロットは断る理由を探した

「随分と余裕ね。街に行ってる暇があるなら反省文の1枚でも書いたら?」

「忘れてた!!」

慌てて部屋へ向かうヴレドをシャルロットは呆れて見ていた

あれだけの出来事があったのに忘れてたなんて…

立ち直りが早いのか、それとも馬鹿で忘れやすいのか

ヴレドのことを考えるのは時間の無駄だ

話しかけられて関われば関わるほどヴレドに失望させられる

1人の時間を手に入れ、安心したのか腹からなんとも気の抜けた音が鳴った

そういえばお昼食べてなかった…

「街で何か食べよう」

なんとかヴレドと街を歩くことを阻止したシャルロットは安堵して寮を後にした




その晩、ヴレドの反省文はなかなか終わらず部屋の明かりはいつまでもついていた

時折唸るような声が聞こえたが、シャルロットは文句を言うのを今回は我慢することにした

翌朝、ヴレドが目の下に隈をつくり、ふらふらになりながら時間ぎりぎりに反省文を提出したのは言うまでもない

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