シンメトリー
[正反対のふたり](1/23)

それから1時間後

少年期過程からの進級者と青年期過程編入者の入学式が会場である体育館で行われていた

ステージから10m程後ろに進級者達の為の席が34脚

その2m程右寄りに青年期過程中途入学者の為の席が6つ設置してあり、全員着席していた

入学式はこの学校においても例外はなく、校長や学校教員、役員などの長く堅苦しい話ばかりが続く

最前列に座るヴレドは退屈という誘惑に負け、隣に座る男子生徒とひそひそ話を開始した

相手は少年期から仲の良いオルガ・マクレーンだ

「俺さー。時間間違えて1時間も早く学校来ちまったんだ…」

「うわ!バッカじゃねーの!?」

「うるせぇ! …しかも先輩らしき女子に時計も読めないの?って馬鹿にされたんだぜ」

ヴレドとその取り巻きのひそひそ話は、席を3つ程挟んだ青年期過程中途入学者が座る場所までしっかりと届いていた

進級者の席の一番近くに座る1人の女生徒は内心落胆していた

やはり私の勘違いではなかった…

つい1時間ほど前の出来事は気のせいだと思いたかったのに…

いくら退屈だからといって厳粛に執り行われる入学式で雑談を始めるなど論外だ

彼女は別の戦闘術学校を受験すれば良かったと入学早々に後悔した

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